一般的なアメリカ人から見た「アーミッシュの姿」とは?

英語のレッスンで話題になったアーミッシュのこと

最近、英語のレッスンをはじめて外国人の先生と話す機会が増えました。
しばらく英語の勉強をお休みしていたので、ヒィヒィ言いながらレッスンをこなしているわけですが、レッスン中にアーミッシュの話になったりすると、俄然ヤル気が湧き出るという私。

今日はアメリカ出身の先生とのレッスンで、彼のアーミッシュに対する印象を色々とヒアリングすることができました。
これまで何人ものアメリカ人からアーミッシュに対する印象を聞いてきましたが、彼の意見は客観的な視点と分析があって面白かったです。

私のような純日本人が持つアーミッシュに対する印象とは、やはり違った視点があったので、記事として残しておこうと思います。

一般的なアメリカ人は、アーミッシュのことをよく知らない

アメリカ人にアーミッシュのことを話すと、たいていの人は「もちろん知っているよ。アーミッシュのコミュニティに行ったことあるし、彼らの野菜を買ったことあるよ」と答えます。

でも、一般的なアメリカ人の方のアーミッシュに対する知識はそれほど深くない、と先生は指摘します。

もちろん、外見的な特徴は分かりやすいので、アーミッシュの見た目については説明することができます。
でも、それ以上の知識があるアメリカ人はそれほど多くないよう。

例えば、アーミッシュにも種類があること、アーミッシュの人口がどのくらいか、全米のどこに住んでいて、どこに住んでいないのか、どうやってお金を稼いでいるのか、どんな学校を運営しているのか……などなどは知らないのです。

この先生が説明するに、一般的なアメリカ人が知っているアーミッシュの事はこのくらい↓

・敬虔なクリスチャンであること
・車ではなく、バギーに乗ること
・車だけでなく、テレビやスマホなどのテクノロジーに頼らないこと
・アーミッシュの作る料理やパイが美味しいこと
・みんな同じ服装をしていること
・男性はあごひげを伸ばし、女性はキャップをかぶっていること
・一般的なアメリカ人とは違う価値観を持っていること

アーミッシュの分かりやすい、表面的な情報に止まっていて、彼らの文化構造に対する知識などはないことが多いそう。

私もこれまで何人ものアメリカ人とアーミッシュのことについて話しましたが、先生の指摘するように、
アーミッシュのことを深く知っている人は少なかったです。

アーミッシュの外見的な特徴は細かく説明するのですが、「人口が30万人いて、10年ごとに2倍になるスピードで増えている」などの外見からは分からない事実は知らないのです。

私が日本のアイヌ文化についてほとんど何も知らないのと同じような感覚なのかな? と想像します。
興味がないと調べないので、知らなくて当然かな。

アーミッシュに対して偏見を持っている人もいる

先生曰く、「アーミッシュに対して偏見(prejudice)を持っている人もいるよ」とのこと。

アーミッシュは外の世界と距離を置いているので、その謎めいたところから「カルト集団」のように見られることもあるでしょう。
日本でもアーミッシュのことをカルトだと感じている方もいるくらいなので、アメリカであったらなおさら。

そして、テクノロジーを使わないで昔ながらの暮らしをしているので、見下す人も多いと。

何となく、想像がつくのですが敢えて先生に、「なんでですか?」と聞いてみたら、面白い答えが返ってきました。

「Because, for some American especially young people, technology is their whole life.(だって、テクノロジーは人生のすべてだからね。一部のアメリカ人や、特に若い世代にとっては)」と。(笑)

そんなテクノロジーを使わないアーミッシュは、そりゃ「uncool(ダサい)」ですよね。見下す、というのも想像にかたくないです。

アーミッシュは一般的なアメリカ人と違って、あまり感情を表に出さない

e1478522606990アメリカ人といえば、リアクションが大きくて感情表現が豊か。顔の表情を大げさに変えながらしゃべるような印象がないでしょうか? でも、アーミッシュはそうじゃないのです。
先生も「一般的なアメリカ人はおしゃべりだし、感情豊かに話すけど、アーミッシュは違うね」と指摘していました。

ここは私も感じていたことでした。

私はアーミッシュコミュニティに滞在する前の2ヶ月間、シアトルで暮らしていました。そのときにコミュニケーションをとっていたアメリカ人と比べて、アーミッシュは静かな印象がありました。静かというか、リアクションが薄いような……。

先生は、英語でlaconic(ムダ口を聞かない)という表現を使っていました。「アーミッシュはsilence(静か)なのではなく、laconicだ」と。
面白かったのが、「その点は、日本人と似ていると思うよ」と言われたこと。

確かに、私たち日本人は一般的なアメリカ人から見たら、無表情。感情もそこまでむき出しにしないので、アーミッシュと似ているのかもしれません。

一般的なアメリカ人は警戒するけど、日本人は警戒しない?

私がアーミッシュの家庭に滞在していたことを話すと、一般的なアメリカ人はとても驚きます。
アーミッシュはノンアーミッシュと積極的に関わろうとしないし、外の世界をある意味危険だと考えている。
なので、アメリカ人のことを警戒している、と。

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(↑アーミッシュの家庭に滞在し、アーミッシュの服を着させてもらった)

先生も「僕が知っている中で、アーミッシュの家庭に滞在したなんて、はじめて聞いたよ」と言っていました。

なぜ、アーミッシュは一般的なアメリカ人を警戒するのに、私を受け入れてくれたのでしょう?

ここからは私と先生の推測になるのですが、アーミッシュはアメリカ社会のネガティブな側面をたくさん知っています。
犯罪、家庭崩壊、アルコールや薬物の問題、テロ事件、などなど、アメリカに住んでいるのでこのような情報は容易に耳に入ってきます。

でも、日本の情報はほぼ入ってきません。日本にだってたくさんのネガティブな面がありますが、アメリカ社会と比較したら「安全・平和」というイメージがあるのではないでしょうか。

なので、幾分か警戒が和らぐのかもしれない、と話していました。

さらに、アーミッシュは飛行機に乗って海外旅行に行くことはありませんから、「遠いアジアの国の人」と日常的に会うことはほぼないです。

私という「どこから遠くからきた人」と触れ合うことを、ある意味面白く感じてくれたのでは? と推測します。私たちが訪日外国人との異文化交流を楽しむような感覚で、私とのやりとりを楽しんでくれたのかも。

アーミッシュと似たような存在感のユダヤ教ハシディック派の人々

アメリカ人にとって、「特殊な価値観・ライフスタイルを持っている存在」というのは、何もアーミッシュに限りません。

様々なバックグラウンドを持った人が集まるアメリカですので、「異文化」にはある意味慣れているアメリカ人たち。アーミッシュの存在も、とりたてて特別ではないようです。

先生は、「アーミッシュはもちろん一般的なアメリカ人とは違うけど、他にも違う人たちはたくさんいるからね。たとえば、ハシディックとか」と言っていました。

ハシディックとは、ユダヤ教の一派で、ニューヨークの一地区にコミュニティを形成して暮らしています。

彼らもアーミッシュと同じように、みんなが同じような服装をしていて、自分たちのルールを守っています。Googleの画像検索をすると彼らの風貌の写真が見られますので、興味がある方はぜひ。

彼らも一般的なアメリカ人からみたら、「異様」な文化を形成しており、アーミッシュと同じような存在感があるそうです。

異なる文化が共存する世界が当たり前のアメリカ人にとって、とりたててアーミッシュだけが特別なわけではありません。多種多様な民族が共存する中のごく一部として、アーミッシュのことを眺めているようです。

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