サンタもツリーもなしだけど家族でホッコリ。アーミッシュのクリスマス

アーミッシュもクリスマスを祝う

私は、「アーミッシュはクリスマスをお祝いするの?」
などという愚問を投げかけたことがあります。

友達のお返事は「当然だよー!クリスマスはジーザスの誕生日なんだから」と。

敬虔なキリスト教徒であるアーミッシュがクリスマスをお祝いしないはずがないですよね。

でも、ノンアーミッシュのアメリカ人や私達とは少し違う祝い方をするようです。
アーミッシュらしいクリスマスの祝い方です。

デコレーションは本質を見失わせる

アーミッシュはクリスマスを祝うとき、ほとんどデコレーションをしないそうです。
万国共通のクリスマスアイテムである、ツリーもなし。
電飾もなし。キラキラと光る装飾品もありません。

アーミッシュは普段から「装飾」を服やインテリアなどに用いませんが、クリスマスでも同じでした。

派手な装飾は、「キリストの誕生」という神聖な出来事を紛らわしてしまうものと考えています。
クリスマスは、キリストが誕生した日ですよね。
であればその事実に集中しましょうね、という考え方。
デコレーションばかりに凝っていたら、クリスマスの本質を見失ってしまうかもしれないから。

とはいえ、飾りがまったくないわけじゃありません。
暖炉の前にプレゼントを置いたり、キャンドルをつかってクリスマスの夜を演出することはするそうです。

プレゼントとキャンドルがあれば、ツリーがなくても十分スペシャルデイらしさを楽しめますよね。

プラス、手作りのクッキーやキャンディーとごちそうを楽しみます。

クリスマスカードの贈り合い

アーミッシュはノンアーミッシュと同じように、クリスマスカードの贈り合いを楽しむそうです。
手作りのカードを贈る人も少なくないそう。

カードを贈る準備は結構たいへんな作業のようで、私の友達は10月下旬には準備を始めると言っていました。

カードを送ったり、受け取ることもクリスマスのお楽しみの一つなんですね。

クリスマス当日には、そのカードをお部屋に吊るすらしいです。
アーミッシュのクリスマスはドイツ式の祝い方に影響を受けているそう。
カードを吊るすのに加え、キャンドルや葉っぱをつかってスペシャル感を演出するのも、ドイツ式。

サンタのいないクリスマス

アーミッシュは偶像崇拝を禁止しているため、天使の人形はもちろん、サンタの姿もありません。

プレゼントはサンタが持ってくるものではなくて、家族で交換をするもの。

おもちゃのトラクター、アーミッシュ人形、ボードゲームなんかが、子ども用クリスマスプレゼントの定番だそうです。

クリスマスはサンタさんが来る日ではなく、家族と一緒にキリストの誕生を祝い、その時間を大切にする日。

子ども達もそう認識しているんでしょう。

アーミッシュスクールのイベント

アーミッシュの学校では、クリスマスプログラムが開催されます。
親や兄弟、祖父母が招待されて、大勢の人が学校に集まります。

子ども達は、詩の朗読をしたり歌を歌ったり。また、たいていの場合はクリスマスに因んだお話の劇があるそうです。

子ども達はこの時期、クリスマスのチャリティ活動に参加することも。
アーミッシュのコミュニティではチャリティ活動が盛んですので、こういうイベントの日もチャリティに利用されるのですね。

アーミッシュのクリスマスは二日間

アーミッシュのクリスマスの特徴として私が驚いたのは、12月26日もクリスマスだということ!
もちろん、キリストの誕生が二日間にまたがっているとか、そういう解釈ではありません。

26日はZwedde Grischtdaagというらしいです。意味は、セカンドクリスマス。
アーミッシュの学校は25日に続いて26日もお休み。
ノンアーミッシュの学校とは違いますね。

アーミッシュは家族が多いので、親類が一斉に集まってお祝いすることは難しいです。
なので、2日間をフルに使って親せき全員と会えるように日程を組みます。
一日目はお父さん方の家族、二日目はお母さん方の家族というように。

家族が多いからこそ、クリスマスホリデイも二日間は必要ですよね。

 

私たちのクリスマスとは一味違うアーミッシュのクリスマス。

サンタとツリーがなくて寂しいかな?と思いきや、お休みも長くて家族と一緒の時間をたっぷり過ごせる。

そういう形もいいな、と思いました。

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