海に憧れるアーミッシュの友

飛行機に乗らないアーミッシュ

車の所有が禁止されているアーミッシュですが、
飛行機に乗ることも良しとしていないグループが多いです。
それゆえ、海外旅行はまずないですし、アメリカ国内を飛行機を使って移動することも稀。
(緊急時などの例外は利用OK)

アーミッシュが住む土地はたいていが内陸の草原地帯ですから、
川はあっても、海はないです。

なので、海を見たことがないアーミッシュも多いみたい。

私の友達のアーミッシュもその一人で、
ある時、海への憧れについて話をしてくれました。

海をいつか見てみたい

私はアーミッシュのコミュニティに滞在する直前に、西海岸のシアトルに2か月間留学をしていました。
シアトルは港街で、どこからでも容易に海を眺めることができます。


↑夜、海に浮かぶシアトルの街

シアトルに居たという話を聞いた友達の反応は、「シアトルって、海があるんでしょう?」というもの。

「私は海を見たことがないから、海ってどんなものなのかいつか見てみたいな」と目を輝かせて語ってくれました。

アーミッシュとして生きることを選べば、飛行機は基本乗れないですから、海を見るためにははるばる車でドライブしなくてはいけません。

そうそうチャンスはないはずですが、その機会を楽しみにしているとのこと。

海を見るチャンス

アーミッシュだからって、一生海を見れないわけじゃありません。

家族旅行でビーチに行ったときの大量の写真を見せてくれたアーミッシュもいました。

友達のお母さんも、海を見たことがあるそうです。

「お母さんは、馬をお客さんに届けに車で移動したとき、海を見たんだって」とうらやましそう語る友。

ここの家庭は馬の売買を家業にしているため、馬をお客さんに届けるために遠出することがたまにあります。

バンとドライバーを雇って馬を乗せ、数日間かけて他州に”出張”するということですね。

そのときに海岸線を通れば、海を見ることができる。

おそらくお母さんが友達にそのときの感想を語って、友達は憧れを抱くようになったのでしょう。

欲求のサイクル

山にも海にも簡単に行ける日本の生活に慣れていたので、大人になって海への憧れを語るアーミッシュの姿に一種の感銘を覚えました。

行きたいところには行って、見たいものは見て、経験したいことはできるだけ経験してきた自分の人生とは少し違う、と。

やりたいことは大体叶えることができる制限のない生活は自由で楽しいんだけど、
すぐには叶えることができない想いを抱いて、いつか叶う日を楽しみに待つというささやかで純粋な心を忘れてしまったかも。

一つ欲求を叶え、また次の欲求を叶え、また次の欲求を叶えというサイクルって終わりそうもない。
欲望ってどうせ際限ないんだから、すぐに叶えないで心の中であたためてみる、ということをしてみようかなぁ。

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