ボリビアとアルゼンチンに新しいアーミッシュコミュニティ(2015年秋入植)

2015年、ついに南アメリカにもアーミッシュコミュニティが

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アーミッシュは平均7人の子どもを育て、その子どもの90%がアーミッシュとして生きることを選びます。
2人のアーミッシュ夫婦に対して少なくとも6人のアーミッシュが育つので、当然、人口は増えます。そのペースと言ったら、20年ごとに2倍になるというスピード。
>>アーミッシュの人口は20年ごとに2倍になり続ける
>>アーミッシュおばあちゃんの孫の数は平均49人!

増える人口に比例して、アーミッシュが住むエリアも広がっています。今では全米で31州とカナダ3州にアーミッシュがいます。
農業を主軸とするライフスタイルに重きを置くアーミッシュは、農地を求めてどんどん入植地を広げているという背景。

そして、2015年の秋、ボリビアとアルゼンチンにもアーミッシュのコミュニティができました。これまで北アメリカのみにコミュニティを作っていたアーミッシュがなぜ南アメリカに?

調べてみると、単純に「農地を求めて入植」という背景ではないことが分かりました。

ロシアにバックグラウンドを持つメノナイトがアーミッシュに

アーミッシュはもともと1690年代にメノナイトというキリスト教の一派から分派したグループです。

>>アーミッシュ宗派の起源を簡潔にまとめてみた

このメノナイトというグループは、アメリカ・ヨーロッパのみならず日本も含め世界中に信徒がいる一キリスト教宗派です。

南アメリカにアーミッシュコミュニティができた背景ですが、ボリビアとアルゼンチンのとあるメノナイトのグループがアーミッシュに改宗したということのようです。

このメノナイトグループは文化的には保守的で、1800年にロシア帝国からカナダへ移住し、1920年にカナダからメキシコやその他のラテンアメリカの地へ入植しました。

ここ数年、ボリビアとアルゼンチンに居住していたこのメノナイトのあるグループが孤立し、経済的にも困窮していたことでオハイオ州のアーミッシュにコンタクトをとったそう。

コンタクトを受けたアーミッシュのグループは特別に飛行機に乗ることを決めて、ボリビアとアルゼンチンのこのメノナイトグループのもとに訪問しました。(※アーミッシュは普段、特別な理由がない限り飛行機に乗りません)

訪問のあと、オハイオのアーミッシュグループの中の2家族がボリビア・アルゼンチンの地へ移住しました。ねらいは、このメノナイトのグループがアーミッシュのコミュニティに参加できるようにすること。家族だけでなく、コミュニテイ形成のための建築を支援するチームも派遣したとのことです。

こうして去年、南アメリカにアーミッシュのコミュニティができたというわけ。

アーミッシュは布教をしないので、このケースは異例

アーミッシュは他の多くの宗教グループと異なり、勧誘や布教活動をしないことが特徴です。私も一切、アーミッシュからキリスト教の信仰をおすすめされたことがありません。

ですので、ボリビアとアルゼンチンのメノナイトグループのアーミッシュグループへの改宗を支援したという事実は極めて異例。アーミッシュ文化の専門家もこの動きについては「This is kind of a new and different thing and illustrates (an) unusually.(このケースは今までとは異なる新しい出来事)」とコメントしているようです。

また、過去に南アメリカにアーミッシュが入植したこともあったようです。ただ、そのコミュニティも長くは続かなかったとのこと。
アメリカ・カナダではうまくいったアーミッシュの入植ですが、ボリビア・アルゼンチンという国ではどうなのでしょう。
今回メノナイトからアーミッシュに改宗したグループがコミュニティを広げていくのか否か、今後も気にしていこうと思います。

 

(参考記事:Amish growth extended to South America settlements last year

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