アーミッシュカントリー滞在日記~アーミッシュトレイルライド<その2>~

前編の日記からのつづきです。
アーミッシュカントリー滞在日記~アーミッシュトレイルライド<その1>~
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□登場人物
デブラ:私のアーミッシュの友達。20歳。
ネバ:デブラのお母さん。10人の子どもがいる。
イヴァ:デブラの0歳の子ども。女の子。
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トレイルライドのメイン会場へ

デブラとイヴァを乗せて次の目的地であるメイン会場へ移動。

トレイルライドはアーミッシュのチャリティイベントのため、車の駐車場なるものはなし。
レンタカーは少し先の道路沿いに路駐した。

小雨が降る中ベビーカーを押しながら会場に入ると、たくさんのアーミッシュ。
あとから聞いたら、会場には5、600人の人が集まっていたらしい。そのうち9割がアーミッシュ。

今までオークション会場や学校にお邪魔したことはあったけど、こんなにたくさんのアーミッシュが集まっていたことはない。

見渡す限りアーミッシュの人、人、人ばかりで、ここでは私が完全なるマイノリティ。
(結構、じろじろと注目された)

世界的に見たらアーミッシュがマイノリティなのに、ここでは圧倒的なマジョリティ。
「マジョリティとマイノリティ」って、自分の立ち位置によってこうも変わってくるのか……。

デブラがいるからこそ立ち入ることができた会場だけど、私だけでは絶対に入り込めない空間。
連れて来てくれたデブラに感謝の気持ちが絶えない。

デブラが周りの人に「変な奴を連れてきた」と思われないように、行儀良くしなくては。

アーミッシュの写真

よく、「アーミッシュの写真を撮ってはいけない」と言われるけど、必ずしも正しくない。
アーミッシュの写真やカメラに対する姿勢は、私達からみると矛盾しているように感じる。

カメラを持っているのに、写真を額に入れて飾ってはいかないのはなぜ?
写真を撮っていいか聞くと「ダメ」と答えるのに、聞かないで撮っても注意しないのはなぜ?
アーミッシュ自身が大量の写真を持っているのに、カメラ目線のものが少ないのはなぜ?

などなど。

こういう矛盾と見えるようなことにも、ちゃんと理由がある。
これはいつかじっくり記事にしよう。

とにかく、このトレイルライドの会場でカメラを構えていたのは私だけだったけど、撮影することは許されていた。

そもそもが馬を「見せる」イベントであったことと、「撮りたかったら撮ってもいいよ」とデブラに言われていたからだ。
デブラが許可した理由は、「いつもは撮ってる人が他にもいるから、撮っても大丈夫」というもの。

デブラはいつでも私に撮ることを許可しない。

学校に連れていってくれたときは、「学校で生徒の写真を撮るのはやめといてね、みんなが勉強に集中できなくなるから」と言われていた。

デブラの許可があるとはいえさすがにバシャバシャと撮影するのは気が引ける。
私はコンパクトなカメラを持っていっていたので、控えめに構えながらスピーディにシャッターを押す。

騎馬隊が遠くからこちらに向かってくる様子。

彼らは合計で300人ほどで、各自が馬に乗り3時間くらいをかけてトレイルをまわり、この会場に戻ってくるとのこと。
午前中に出発して、お昼に戻ってくるというスケジュール。

アーミッシュの男の子3人組。

この子達は馬に乗らないで留守番をしてたみたい。もう馬に乗れそうな年齢なのに、なんでだろう?

頻繁に開催されるチャリティイベント

メイン会場に戻ってきたライダー達は、馬から降りてカフェテリア式の食事をする。
大きなテントで大人たちが食事を用意しており、ライダー達は自分が食べる分だけお皿に食べ物をよそって席につく。
メニューはホットドック、マッシュポテト、スコーン、クラッカーのようなお菓子だった。

ライダーが先に食事をして、見物客は後から並ぶのがルールとのこと。

このイベントは寄付金を集めることを目的に開催されているチャリティイベント。
寄付先は、ハンディキャップのあるアーミッシュや、病気のアーミッシュが入院している病院とのこと。
イベントを援助しているスポンサーもいるらしい。

アーミッシュコミュニティではこのようなチャリティイベントが多く開催されていて、相互扶助のシステムを成立させている。

病気の人達を援助するためのチャリティイベントだからか分からないけど、会場内では障害を持ったアーミッシュの人をよく見かけた。

アーミッシュはアーミッシュと結婚することがほとんどであり、車を使わないため彼らの行動範囲は狭い。
必然的に血が濃くなっていくため、遺伝病を発症する確率が高い、という説がある。
一方で、アーミッシュはガンに強い遺伝子を持っているという説も。

アーミッシュの遺伝に関する研究を専門にしている研究者もアメリカには存在するらしく、きちんとした論文を読んでみないと断定することはできないが……

ホースライディングショー

デブラの友達が通りがかってお話をしたり、ネバのお母さんにも挨拶することができた。

みんな笑顔で握手を求めて来てくれて、完全なるよそ者の私を邪険に扱うことはしない。かといって取り立てて親切にしてくることもない。

このアーミッシュの距離感は10年前に始めて滞在したときと変わらない気がする。
適度に放置されて、あまり気を遣われない。この感覚、私にとってはちょうど良い。

手持ちぶさたになったら子どもと遊んだり、いつもその辺にいる犬や猫をかまったり、フラリと歩き回ったりすればいいんだ。

そうこうしているうちに、サンタクロースのようなアーミッシュのおじさんが舞台(畑でつかう荷台?)に立ってアナウンスを始めた。

よく見ると、舞台の下に男の子たちが寝転んでる!

021806

流暢な英語でもうすぐ馬のショーが始まることがアナウンスされる。

イベントの参加者はほとんどアーミッシュだけど、中にはノンアーミッシュの地元の子やその親も参加している。

そのため司会者もペンシルヴァニアダッチではなく英語をつかっているらしい。

馬の組体操

いよいよイベント第二幕のスタート。
ピンクと青のチームに分かれて、馬に乗った女の子達が登場。

馬も女の子と同じ色のソックスを履いているのがかわいい。

そして始まったのが、ホースライディングショー。

二つのチームに分かれた馬がサークルをつくったり互い違いに駆け抜けたりと統率された動きをする。
人間でいうところの組体操みたい。

言葉で説明するより撮ってきた動画を見た方が早いので、近々ここにアップ予定。

(ちなみに、このサイトのトップページにパソコンからアクセスすると動画が再生されるようになっていて、
その中にこのショーの一部が流れる)

私は、馬を器用に操るアーミッシュの女の子達に、始終うっとりしっぱなし。

彼女達は1週間に2回も練習を続けているとのことで、馬の扱いが本当に上手。そして、馬も賢い。
馬にこんな複雑な動きができるなんて知らなかった。

馬を操縦させたらアーミッシュは世界的にも上位に入るのではないかな。

デブラの家は馬のブリーダー、トレーダーのため馬には詳しい。
デブラ自身もこのショーの練習を手伝ったことがあると言っていた。なんと、デブラの家の馬を使ったらしい。

ライダーの女の子の中には12年も続けている子もいれば、今年始めたばかりの子もいるとのことだった。

<その3>へつづく。

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