日本人の私たちがアーミッシュになる方法
アーミッシュになることは可能?
このサイトを開設してから、たくさんの方からメッセージを頂くようになりました。
気がついたらアクセスも増えていて、日本人のアーミッシュへの感心の高さを日々感じています。
特に、「シンプルに生きること」がある意味トレンドにもなっている昨今、アーミッシュのミニマルな暮らしに憧れを抱く方が多いようです。もちろん、私もその一人。
私がアーミッシュのことを調べはじめてからいつも自問していることがあります。それは、「自分はアーミッシュになれるかどうか?」ということ。
アーミッシュになれるかどうか考えるとき立ちはだかる問題は大きく二つあります。
◆1つ目
アーミッシュという宗派に入ること、アーミッシュのコミュニテイに参加することはそもそも許されるのかどうかという問題。
◆2つ目
アーミッシュになって、彼らの生活様式に順応することが可能かどうか。スマホなし、パソコンなし、車なしの生活に移行できるのかという問題。
私がよく考えるのは、二つ目の問題について。
自分はこのような生活ができるか?という視線で、アーミッシュの暮らしぶりを観察していることが多いです。
でも、多くの人は一つ目の問題について気になるのではないでしょうか?
日本人の私たちが、アーミッシュという宗派に入って、コミュニティに参加する方法がそもそもあるのかどうかという問題について。
アーミッシュの宗派・コミュニティに入る方法
二つ目の問題について、私が知っている限りで書いてみようと思います。
「アーミッシュになる」ということは、すなわち、どこかのアーミッシュの教会のメンバーになることです。
アーミッシュは英語でdistrictという教区を基準にコミュニティを形成しています。
一つの教区のメンバーは100〜150人ほど。
子どもが生まれて教区メンバーが多くなったら、メンバーを二つに分割して別の教区を作ります。
└ちなみに、教区のメンバーには2種類あって、正式メンバーと準メンバー。洗礼を受けると正式なメンバーとしてカウントされます。まだ洗礼を受けていない場合は準メンバー。アーミッシュは子だくさんなので、どこの教区もたいてい準メンバーの方が多いです。
ここでいう「教区」が、すなわち「教会」です。
アーミッシュは物理的に教会は持ちませんが、教会という言葉を使います。
(アーミッシュが教会を持たないことについては、アーミッシュは教会を持たない。どこで礼拝を行っているかというと……で書いています。)
アーミッシュの教会はアメリカに広く分布していますが、どこかの教会メンバーになることができれば、アーミッシュになることができます。
(アーミッシュが住んでいる地域についてはアーミッシュはどこに住んでいる?という記事で詳しく書いています。)
教区のメンバーになるためのステップ
日本でも地域ごとに組合があったりしますよね?
その地域に住む人たちがまとまって教区を形成しているという意味では、アーミッシュの教区も組合みたいなイメージです。
ということは、日本に住みながらアーミッシュになることは難しそうですね。日本にはアーミッシュの教会が今のところないので。
アーミッシュの教区に参加するためには、教区のエリア内に住む必要がありそう。地理的な問題を解決するために、「引っ越し」が必要かと思います。
教会のメンバーと関係がある場合
アーミッシュのコミュニティ内に引っ越しができたら、すなわち教区のメンバーになることができるのでしょうか?
ここからのプロセスは正確にはわかりませんが、教会メンバーとの「なんらかの関係」が必要になってくるのでは?と思います。
アーミッシュと交際しているノンアーミッシュが教会にジョインする話はたまに聞きますので、恋人がいる場合は道が開けそうです。
恋人がいない場合は、恋人に変わるような紹介者や推薦者のような存在が必要になってくるのでしょう。教会メンバーの中にも役割があって、司祭・監督・執事などのポストについているアーミッシュと掛け合うのが早いのかと思います。
アーミシュの生活様式に適用できるかどうか?
アーミッシュの教区メンバーになれて、洗礼も受ければ、正式にアーミッシュになったといえるでしょう。
でもそれは、カタチだけの手続きでもあります。
アーミッシュになった暁には、その教区のルールに従う必要があります。すなわち、テレビやパソコン、スマホを持たないとか、車を運転しないとか、派手は服装をしないとか。他にもたくさん、驚くことや抵抗を感じることもあると思います。
もちろん、宗教的な思想や価値観の違いもあるはず。
教会メンバーになれたとしても、アーミッシュの生活様式・アーミッシュの信仰に適応して、はじめて”アーミッシュになる”ということが達成されるーー。
私はそんなふうに考えています。
こんな素敵なサイトがあることを知りうれしくなりました。
私もアーミッシュやクエーカーについて興味がありいろいろな本を読んだりしていました。(まだ駆け出しですが)
アーミッシュの癒し
を読んで宗教観を垣間見ることができました。
また、Youtubeでアーミッシュの教区から飛び出して
しまった人たちのドキュメンタリーを見たりしました。
アーミッシュの人たちも現代社会と彼らの社会との間で
かなり葛藤をしている様子が伝わってきました。
アーミッシュについての研究が日本でも行われていることを知りうれしく思いました。
今までは英語で本を読んだりしなければならなかったので
日本語で読めることはいいことです。
いろいろな情報を教えていただけたらと思います。
自分も数年後にはオハイオやフィラデルフィア周辺の
アーミッシュの村を訪れてみたいと考えています
アーミッシュの生活、風景をみて共感できるひとは
同じような感性がある・・・・
納得です
嬉しいコメントありがとうございます^^ アーミッシュについては、日本の大学で研究されている方も何人かいらっしゃるようです。私は今後も、一生を通して彼らの文化を日本の方に紹介していきたいな、と思っています。サイトを見つけて頂いてありがとうございます○
ちょうど今週、オハイオ州のアーミッシュコミュニティから帰国したところです。そこでの学びもこのサイト上にUPしていきたいと思いますので、またご訪問頂けますと嬉しいです^^
アーミッシュに興味を持ち調べていた時、このサイトを見つけました。
日本にも、こうした集いがあればと思います!
ご覧頂きありがとうございます^^
日本にアーミッシュはいませんが、似たような昔ながらの暮らしを守っている人たちはいるのではないかなぁと思っています。
アーミッシュはキリスト教の信仰がベースにあるので、そこが違うのかもしれませんが。
今日2020.6.4BSTBSのAM8:00からのローカル鉄旅行の番組でペンシルヴァニア州の鉄道をやっていて、アーミッシュを紹介しており、アーミッシュを調べました。大量消費文化の生活が幸福に繋がるのか?またまた考えさせられましたね。今コロナが流行っているだけに!(私はキリスト教、イスラム教、勿論仏教の信者ではないですが、コロナ発生は天罰かな?ともおもいますね。)
テレビでアーミッシュが紹介されていたのですね! 見たかったです…(テレビは持っていませんが)
消費社会、物質的な豊かさを追う風潮は尻すぼみになってきていると思います。そう考えると、アーミッシュは新しい生き方・価値観を示唆しているように思います。。。
ご訪問頂き、ありがとうございます^^
私はさる事情につき神仏の一切を
信じていません! ですが、アーミッシュ
という生き方が地球に優しいので
めっちゃ共感を覚えます。
メンバーになるには信仰と洗礼は
必須なのでしょうか。
そうですね。
アーミッシュのチャーチの正式メンバーになるのは、信仰と洗礼は必須となります。
洗礼では、アーミッシュのチャーチが定めるルール(テクノロジーの利用の制限など)を守れるかを誓うとともに、
イエスキリストを救い主として信じるかなど、信仰についての誓いを立てる事が重要となっています。
私は、個人的には、
信仰を抜きにして、アーミッシュのように地球に優しいライフスタイル・助け合い文化を実践する事は、可能だと思っています。
私自身、そのような生き方を日本で確立していきたい、と模索しているところです。