アーミッシュとは

アーミッシュのルーツはヨーロッパ

アーミッシュとはキリスト教の一つのグループの人たちの呼称。

今から300年以上も前。ヨーロッパで暮らしていたアーミッシュ。

一般的な「キリスト教」とは少し違う考えを持っていた彼らは、迫害に遭いアメリカに逃れて来ました。

アメリカはご存知の通り自由の国。

様々な宗教、民族が共生するアメリカは、アーミッシュの新天地としてふさわしい場所でした。

彼らは自分達のライフスタイルをそのまま守って生活を始め、今や30万人がオハイオ州、ペンシルバニア州など31州とカナダの一 部に暮らしています。
(2015年現在のデータ Amish Studiesより

>>アーミッシュの人口は20年ごとに2倍になりつづける

>>アーミッシュ州はの起源を簡潔にまとめてみた

>>アーミッシュはどこに住んでいる?

車の代わりに馬車をつかう

アーミッシュが大事にしている、”自分達のライフスタイル”、というのは、私達から見るととてもユニーク。
アーミッシュの生き方が世界中の人達を魅了する理由もそこにあります。

そのライフスタイルを少し紹介すると、まず、車を持たない。

アーミッシュがたくさん住んでいる地域に行くと、車道を走る馬車をしょっちゅう見つけるはずです。

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100キロ近いスピードで走行する車の横で、馬が荷台を引いてパカパカと音を立てながら走っているんです。

この馬車はバギーといって、アーミッシュの日常的な移動手段。

ビュンビュンと走る車がスローなバギーを安全に追い越すように、「アーミッシュバギー注意」の看板がそこらじゅうに建てられています。

家電製品などのテクノロジーに頼らない

車だけじゃなくて、携帯やパソコン、エアコン、テレビやラジオ、電子レンジなど、テクノロジーが作り出した文明の利器を、アーミッシュはほとんど使いません。

私達は最新のスマホ、最新のパソコン、最新の家電に飛びつくけど、アーミッシュは飛びつかない。

もちろん、まったく文明の利器を使わないわけではないです。

必要最低限は使うけど、必要以上には使わない。

洗濯機は使うけど、今どき当たり前の全自動洗濯機とかは使わない。

回転ノズルと脱水用 ローラーだけが付いたびっくりするくらい古風な洗濯機を使います。

それがアーミッシュの選択。
便利なものを使うことを必ずしも良しとしないんです。

>>不便な生活をあえて選択するアーミッシュの勇気と賢明さ

便利さ、快適さを求めない

より便利なものを求めて盲目的にお金を投資する私達。
テクノロジーの進化に合わせて生活もどんどん変わります。
その様子はもはや、「テクノロジーの方に生活をコントロールされている」と言えるかもしれません。

でもアーミッシュは、テクノロジーにコントロールされるよりも、テクノロジーをコントロールすることを選んでいるのです。

自分達の価値観やライフスタイルに合わせて、必要なテクノロジーだけ取り入れて、それ以上は抑制する。

私達みたいにそう簡単に生活を変えないんです。

…興味深いですよね。

アーミッシュの言葉

また、実はアーミッシュ、アーミッシュだけが話す独自の言語を持っています。

ペンシルバニアダッチという言語で、アーミッシュの人たちが仲間や家族と話すときにはこの言葉を使います。

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でも学校で英語を学ぶし、英語圏アメリカの国民でもあるから、みんな英語が流暢。アジア英語のような訛りもない。

>>アーミッシュの言葉・ペンシルヴァニアダッチとは?

アーミッシュの学校

学校といえば、アーミッシュはアーミッシュだけが通う独自の学校を持っています。

ワンスクール制というシステムで運営されていて、全学年の一年生から八年生が一つの教室で 学びます。

この学校で、アーミッシュの子供達は英語や算数、地理や歴史の知識を身につけます。

>>アーミッシュが「アーミッシュの学校」をつくった理由

アーミッシュの格好

アーミッシュは、その姿をひと目見れば、その人がアーミッシュだということが簡単に分かります。

なぜなら、みんな同じ髪型で、シンプルで印象的な服装をしているから。

女性は無地のワンピース。髪の毛は後ろに束ねてボンネットをかぶる。

男性はシャツに吊りズボン。前髪パッツンのおかっぱスタイルで、大人はあごひげを伸ばす。

シンプルさとプレーンさを追求した無駄のないデザインで、形も綺麗なので思わず目を奪われてしまいます。

>>アーミッシュドレスを参考にしてシンプルワンピースを作りました

>>服部みれいさんも注目しているアーミッシュの服

このサイトの目的

言語、学校、 服だけでなく、アーミッシュの生活には私達とはまったく違う独自のスタイルが至るところに見つけられます。

彼らの生活を見ていると、お金でも便利さでも物を持つことでもない、本当の豊かさについて考えさせられてしまう…。

このサイトでは、私が学び、経験したアーミッシュのライフスタイルを記録していきます。

彼らの暮らしが、私達が抱えている様々な問題に対して、解決の糸口を与えてくれるかも?という想いから。

ですので、アーミッシュの人達の暮らし知って、読者の方たちは何を感じるか、どう思うか、是非教えて欲しいと思います。

私はアーミッシュの文化をライフワークとして調べ続けて行くつもりなので、アーミッシュについての情報を頂けるのもとても嬉しいです。

感想や質問、ご連絡などお気軽にお寄せください。
コメント欄からでも、こちらからでも、どうぞ。

吉田麻葉(ヨシダ マハ)
info@dte-amish.com

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20 件のコメント

  • 榊 藤光 より:

    素晴らしい事です。 大変でしょうが頑張ってください。

    • amish より:

      ありがとうございます!体験したことを忘れないうちに、どんどんUPしていこうと思います。また是非、ご訪問お待ちしております♪

  • Hattie より:

    無駄のないシンプルな生活♪憧れます。難しいけど。。とったても興味深いです♪

    • amish より:

      Hattieさん、コメントありがとうございます^^ 本当にシンプルな暮らし。そのまま実践するのは確かに難しいけど、実践している人達が実際にいるっていうのは心強いな、と思いますよね◎

  • 志麻 より:

    とても興味深く、拝見させていただきました。ジャノメミシンやゲームボーイが使われていたのは、意識していない中での日本との交流が嬉しい驚きでした。折り紙は日本の素晴らしい伝統ですよね。私も幼稚園の押し紙教室で、先生が恐竜とかすごい折り紙を見せてくれて感動したことを覚えています。これからも、記事を楽しみにしています。情報発信ありがとうございます。

    • amish より:

      志摩さんコメントありがとうございます。とても励みになるメッセージ嬉しいです。
      ジャノメミシンやゲームボーイ、他にもHONDAの発電機とかを利用していました。
      あと、日本人の農家が特集されているアメリカの雑誌を見せてくれたこともあります。
      日本とアーミッシュはまったく縁がないというわけでもなさそうで、なんだかつながりを感じて嬉しかったです。
      また、日本とのつながりについても記事書いてみますね。どうもありがとうございます。

  • まいこ より:

    恥ずかしながら、今までアーミッシュの存在を知らなかった50歳手前の主婦です。
    昔からアーミッシュスタイルのワンピースが好きだったのですが、それがこの人達の文化から始まった事に最近になって気が付きました。オハイオに暮らして1年。この夏、アーミッシュ村に行こうと思っています。このサイトはとても役にたちました。ありがとうございました。

    • amish より:

      まいこさん
      コメント頂きありがとうございます^^
      オハイオに暮らしていらっしゃるのですね!オハイオのホルムス郡はアーミッシュが多く居住しており、cafeやレストランでも話す機会などあると思います。アーミッシュの文化と近いところに住まわれていて羨ましいです! アーミッシュのシンプルなスタイルのワンピース、とても素敵ですよね。私も自分で作って、毎日着ていますw よかったらアーミッシュ村に行った感想など是非伺えればと思います。
      励みになるコメントありがとうございました。

  • mari より:

    はじめまして、mariと申します。
    数年前にAmishを知り、一昨日、昨日とOhioのAmish Countryを訪問しました。私もAmishのドレスに物凄く魅力を感じています。写真でもとても美しいですが、実際に見るとずっと見ていたいと思うくらい、本当に魅力的なものでした。帰ってからも興味は増すばかりでこちらのサイトに出会いました。まだまだ知らないことがたくさん!麻葉さんの記事をこれからも楽しみにしています!

    • amish より:

      mari様
      お返事おそくなりましてすいません。コメントありがとうございます^^
      オハイオのアーミッシュコミュニティに行ってきたばかりだったのですね!!現地ではどのようなことされたのでしょう?とても羨ましいです。
      私はまだランカスターとオハイオのコミュニティしか見てないのですが、オハイオのアーミッシュドレスの形がとても好きです。
      サイト見て頂いてどうもありがとうございます。私もまだまだ知らないことたくさんあり、調べたことを順次更新していこうと思います。
      これからもよろしくおねがいします。

  • 請関 ゆり より:

    はじめまして ゆりと申します。
    以前からアーミッシュの暮らし方に魅力を感じていました。

    すこし困る でも、豊かで丁寧な生活を心がけたいと思います。

    縁をいただけて とても嬉しいです。

    • amish より:

      ゆりさん、コメントありがとうございます^^
      アーミッシュの暮らしについて興味がある、という方にとって有益な情報になれば、と思ってはじめたブログでした。
      コメント頂けてとても励みになります。「すこし困る でも、豊かで丁寧な生活」というのは、本当にめざしたいです。「すこし困る」というところをどれだけ受け入れられるのかが、個人的な課題ではあるのですが。
      これからも読んで頂けると嬉しいです。

  • やまこ より:

    はじめまして。
    星野道夫さんの本で、アーミッシュという言葉を知り、とても気になって色々調べていたところこちらへたどり着きました。
    とても興味深い内容でますます知りたい気持ちが増しています(*^^*)
    いつか訪れてみたいと考えてます。
    更新いつも楽しみにしています。これからもよろしくお願いします。

    • amish より:

      やまこさん、コメント嬉しいです、ありがとうございます^^
      星野道夫さんの本「旅する木」ですよね。私も読んだことあります!
      頻繁に更新できていなかったので、メッセージがとても励みになりました。
      これからも是非、よろしくお願い致します。

  • トーマス より:

    西部州の日系米国人です。偶然にこのサイトに出逢いました。
    一般米国人の中でもアーミッシュの生活に興味を抱き、できればアーミッシュ社会に入りたいという人々がいます。少数ではありません。アーミッシュは、基本的に、それを拒みません。しかし最終的には脱落者が圧倒的です。

    私は1981年からアーミッシュの人々と付き合っていますがアーミッシュではありません。
    アーミッシュは現代社会(文明と言っても良い)のさまざまな「ガン」を取り除いてくれる知恵を持っています。
    人間の「良さ」とは、「悪さ」とは、などに私達が出逢う場合に多くの教訓を与えてくれます。

    本日は触れませんが、アーミッシュは日本の「禅宗」に共通する多くの信条を持っている、と私は感じています。

    また投稿したいと思っています。
    本日は以上です。
    2017年6月1日

    • amish より:

      ご覧いただきありがとうございます。
      アーミッシュの方と1981年から親交があるとは、さぞ彼らへの文化への理解も広いでしょう。色々と教えて頂ければとても嬉しいです。
      一般のアメリカ人がアーミッシュになるものの、脱落者が圧倒的というのは知りませんでした。
      どのような理由でアーミッシュになり、なぜ脱落してしまうのか、とても気になります。
      日本の禅宗に共通するものがある、というのは私も聞いたことがあります。
      それに関する論文もあるようで、手に入れて読んでみたいのですがまだ機会がありません。
      時間をつくってアーミッシュと禅宗との関連性について調査もしてみたいな、とも思いました。

      またぜひ、ご連絡頂けますと幸いです。
      ありがとうございます。

      • トーマス より:

        <1)どのような理由でアーミッシュになり、2)なぜ脱落してしまうのか>
        1)は、一般社会にみられる偽善、マネー獲得競争、家族の分散などの現象に飽きた人々が、アーミッシュの素朴さ、正直さ、三代(自分、両親、祖父母)におよぶ共同生活などにみられる別世界の新鮮さに改めて気付いたというのが理由と思われます。
        2)ですが、ところがいったんアーミッシュの世界に入ると、人々はこれまで当然のことと思っていた生活の仕草を変えることに迫られます。車、家電、スマホン、単色(主に黒)以外の衣類、一切の指輪などの所有が禁ぜられます。これまで利用してきたQOL(クオリテイーオブライフ)製品が使えなくなるのです。労働時間が日の出から日の入りまでというように変わります。これまでの友人達との接触が著しく困難になります。最初のあこがれが幻想だったことに気付くのです。一週間後ぐらいから(一ヶ月後、一年後の場合あり)やはり耐えられないと決断する人々(全体の3、4割ぐらいか:私の推定)が出てきます。

        他面で、アーミッシュとして育った人々の一部(全体の1割ぐらいか:私の推定)が一般社会(アーミッシュに言わせれば「イングリッシュの世界」)に移る現象もみられます。この現象は10代後半のアーミッシュの場合がほとんどです。この話は次の機会にでも触れたいと思います。

        最後に、アーミッシュの規則(オルドヌング:ドイツ語)は聖書を頂点にしたうえで、各コミュニテイー(30—40世帯が一つの単位)の牧師が定めます。というわけで、厳密にいえばコミュニテイー毎にオルドヌングは異なります。またペンシルベニア州、オハイオ州、インデイアナ州(アーミッシュの基本3州)のそれぞれの間でもオルドヌングはわずかに異なります。しがって「アーミッシュはこうだ」という断定的なことを言えない場合も多くあるのです。

        最後の最後。アーミッシュの人口増加は米国平均を著しく上回っています。ペンシルベニア州ランカスター郡の場合は一単位の両親から7−10人の子供が生まれるとも言われています。アーミッシュ人口は25万ぐらいと言われています。しかし米国の場合はそもそも戸籍とか住民票というシステムがありませんから、厳密な数は分かりません。

        本日はこれまで。トーマス。

        • amish より:

          再びコメントありがとうございます。
          アーミッシュの人口について調べている団体があるようで、私はそこのデータを参考に記事を書いていました。
          http://dte-amish.com/239
          アーミッシュになる理由、脱退する理由についてのトーマスさんの考察、なるほどなと考えさせられました。
          アーミッシュの共同体は、ひと昔前(戦前)の日本と近いものがあるのかな?と思っていましたが、トーマスさんの指摘されている「正直さ」というところは共通点としては挙げられないのかもしれません。
          私はまだ、アーミッシュの「正直さ」というものが具体的にどんなものなのか体感したことがないので、そんな機会があればいいな、と思います。

          アーミッシュをひとまとめにして定義・断定できないというのは本当にそうですね。
          例えば自転車。オハイオ州のアーミッシュは自転車に乗るのに対して、ランカスターではキックボードのような自転車が使われていますよね。
          この、コミュニティによる違いも興味深いと思います。

          いつもご覧頂き、コメントをありがとうございます。

  • Teddy Horikawa より:

    私も若い頃にニュージャージーのアーミッシュタウンを通り
    過ぎたことが在りました。当時はアメリカでこの様な自然体で生活して居る人々が居る事にびっくりしましたが、今70歳を過ぎて終活に向かおうとして居る時本当に参考になります。 元々日本人も向こう三軒両隣りで相互扶助が在り貧しくても不幸と言う感じは無かった様に思います。
    利便性や必要以上の物にこだわる現代。 人の心の優しさや思いやりで過ごせる環境をアーミッシュ文化から学びたいと思います。今後の記事を期待しております。

    • amish より:

      お返事が遅れてすいませんでした。
      コメントありがとうございます^^

      かつての日本も「向こう三軒両隣りで相互扶助があった」というお言葉から学ばせて頂きました。
      どこかの書籍で読んだアーミッシュの言葉を思い出しました。
      曰く、
      「我々は特別な暮らしをしているように見られるけど、そうではない。
      昔のアメリカ人も我々のように暮らしていたのだ。変わったのは我々ではなく、我々以外の外の人たちだ。
      かつて”普通”だった生活を維持しているだけで、今や注目されるようになっているというわけだ。」

      かつて戦前の日本の暮らしぶりとアーミッシュの暮らしを重ねる声をよく聞くのですが、
      この言葉の通りなんだろうな、と思いました。

      変化すること、は私たちにとって価値ですがアーミッシュにとっては違う。
      そんなことを考えさせて頂きました。

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